僕は初めて見るマジックアイテムに、
何を買ったら良いのだろうと思い悩みながら、
商品に出ている簡素な説明書きをマジマジと見つめては、
次のマジックアイテムに視線を替え、それを繰り返す・・・
お店の中では、それぞれ店員だろうと思われる人が数名に分かれて居て、
お客さん達と話しをする方も多くいる。
僕は初めて見るマジックアイテムばかりで、
簡素な説明書きだけでは良く理解が出来なかったので、
思い切って店員さんと見られる人に聞いて見る事にした。
ファウド「あの~、このマジックアイテムの説明が良く解らないので、
出来れば教えていただけませんか?」
店員「随分と小さなお客さんだね、
この店に来るお客さんの中では一番若いかも知れないね。」
どうやらこの方は見た通り店員さんだったので良かったのだけど、
僕はその返された言葉に一瞬喜んで良いのかどうか戸惑ってしまったが、
店員さんは話を続けてくれた・・・
店員「この棚にあるマジックアイテムは、氷属性のアイテムで、
三段階のものかあるんだけど、
値段が高くなるほど上位なアイテムになっているよ。」
店員「恐らくお客さんはこの店は初めてだろうから、
このマジックアイテムがどんなものか解らないのも無理は無いと思うけど、
普通、魔法を放つ時は詠唱と対価が必要なんだけど、
このアイテムは詠唱をしなくても、必要な対価を持っているイメージで、
強く念じるだけで直ぐに魔法を放つ事が出来るんだ。」
僕はその店員さんの話を聞くと、
初めてアイーシャに会った日の事が頭に直ぐに思い浮かんだ・・・
アイーシャが僕の前で凄まじい殺気を放ちながら、
次々と瞬時に下級魔法を打っていたのだが、
もしかしたらアイーシャはこのマジックアイテムを使用していたのかも知れないと思った・・・
ファウド「魔法を詠唱無しで放つ事が出来るんですか・・・
そんなマジックアイテムがあるなんて初めて知りました。」
店員「この世界では、こう言うマジックアイテムはほんの一部の国でしか製造していないからね。」
「しかし、持っているだけでは発動出来ない様になっているし、
自分でちゃんと放つ事が出来ない魔法じゃないとアイテムは使えないんだよ。」
ファウド「なるほど・・・」
店員「それと、このアイテムは使用する術者の魔力に関連して居て、
同じアイテムを使っても使用者の魔力によってまるで別物になっても居るから、
これを持って居るからって、油断は出来ないよ。」
ファウド「このマジックアイテムはそんな性能さえ備わっているなんて・・・」
この世界では、普通に同じ魔法を放っても、
魔力によりまるで違って来るんだ・・・
因みに僕が同じ属性の上位魔法を放っても、
師匠の下級魔法と同等なぐらいで、それぐらい違って来るものなんだ。
ファウド「じゃあ、それとソレ、買います、
丁寧に説明してくれてありがとうございます。」
僕はマジックアイテムを購入すると、
早速僕専用のマジックボックスにしまい込み、
とりあえず火、水、風属性のマジックアイテムも同じ様に買い、
他、数点のマジックアイテムも買って、そのお店を後にした・・・
もちろん国王に感謝の言葉も忘れず。
お店から出て、2時間ほど歩いたのだけど、
人通りも少なくなり、不思議と僕は妙な気配を感じていた。
グリーンランド国王「ファウド君、気づいたかも知れないけど、
これからちょっと危険な森に入って行くから、気を引き締めてね。」
ファウド「わかりました。」
目の前に大きな門と、どうやら結界に囲われているのだろうか・・・
門番が居て、そこからどうやら森へと進んで行くのだろう・・・
- 2012/09/10(月) 15:26:08|
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うっかりアイテムを持ったままで
えっちなことを考えてしまったら…
ごめんなさい///
心が汚れてる私はファウド君に顔向けできないです;;
- 2012/09/12(水) 18:43:35 |
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- ダメ子 #-
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誘惑系の魔法は考えてもいませんでした((((;゚Д゚))))
それも大事な魔法ですよね♪
ファウドが使うとしたら、
やはり女性になんでしょうかね・・・
リトルチャームとかw
誘惑系を思いつくのは素晴らしいと思いました♪
- 2012/09/13(木) 16:52:07 |
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- いさばや #-
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