門をくぐり、結界の先はやはり森が広がっていて、
外の空間とはまるで違う雰囲気をしていた・・・
そして数歩、森に足を踏み入れた瞬間嫌な感覚の気配がそこらじゅうにただよう。
ファウド「国王、この気配はとっても嫌な気配ですね・・・」
グリーンランド国王「ここから先は危険なモンスターが出るから気を張って置く様に・・・」
ファウド「了解しました」
僕は国王に言われた様に気を引き締め、
少しづつ森に入って行くと、
すぐ目の前に無数の大きな虫達が飛んでいて、その虫からも危険な気配がした・・・
国王「あの虫達もモンスターで、危険な生き物だけど、
最初にファウド君、あの虫達をどうにかして見てくれないか」
ファウド「了解しました」
僕は単調な口調で、問いに答えたのだが、
僕としては先ほどのお店で購入したマジックアイテムを使って見たくてウズウズもしていた・・・
なので早速そのアイテムをあの虫達に使ってみる事にした。
ファウド「ファイヤースピリット」
初めて使うマジックアイテムにより、本来詠唱とかにも時間がかかるのだが、
瞬時に魔法を使えた事に、僕は驚きと嬉しさが同時に湧き出た・・・
そして虫達に放った魔法は、本来当たるはずだと僕は思っていたのだが、
気づかれてしまったのか・・・
簡単に虫達に交わされてしまった。
ファウド「思ったよりも素早い!」
そして今度は僕が放った魔法を交わした虫達が攻撃態勢を取り、
僕をめがけて一斉に飛んでくる・・・
僕はこのままではやられてしまうと思い、
身を守るためにマジックアイテムで風系統の防御の魔法を使う事にした・・・
ファウド「プロテクト・ウインドウ」
この魔法は風の壁を作り出し、
簡単には侵入する事が出来ない魔法で、
虫達も風の壁のおかげで、一度後退した・・・
しかし僕はこの状況はどうして良いやら・・・
僕は虫と戦うのは初めてで、こんなに素早く動けるなんて思っても居なかった。
もし、マジックアイテム無しでこの系統のモンスターと戦っていたら、
僕はきっとやられていたかもしれないが、
この状況で思いつくのは広範囲の攻撃ぐらいなのだが・・・
ファウド「国王・・・この森で広範囲の魔法を使っても良いでしょうか」
グリーンランド国王「構わんよ」
- 2012/09/18(火) 16:46:01|
- 小説
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0